北海道の天気と目安
ここでは、過去の経験を踏まえて、北海道の天気と撮影旅行の目安について書いていきます。折角撮影旅行に出るのだから、晴天順光の中で数多くの写真を撮りたいものです。私自身、過去の失敗談を交えながら、当館で写真を見て頂いた上、撮影旅行に出かけようとしている人の参考になれば幸いです。
ただ、あくまでも参考であり、目安ですので、実際にいかれてみて書いていることと違うといわれたところで責任は負えませんので、予めご了承ください。
撮影に適している時期:2月下旬・3月・5月・6月上旬・下旬・10月中旬以降
2月下旬〜3月中旬
ようやく寒さもひと段落してきて、太平洋側を中心に晴れの日が多くなってくる時期です。朝の冷え込みも、オホーツク海側や道東方面を除けばまず何とかなる時期になってきます。しかし、この時期は朝から気温が上がって暖かくなる日が多く、風がないと、徐々にですが雲が出てきて、午後には雲が多くなる傾向があります。晴れてきたけど、気温が上がらない方が雲が出ずに夕方まで撮影が出来ます。朝方は太平洋側の南西部で氷点下6〜10度位、日中は4〜10度位まで上がります。道東方面ですと、朝は氷点下15度〜20度くらいで、日中は1度〜4度位です。
しかし、この時期は大気の状態が不安定になって、にわか雪や短時間で猛吹雪になったりすることもあるので、注意が必要です。雪も降りますので、防寒装備はしっかりしておいた方がいいでしょう。手袋、マフラー、雪用の靴や防寒着は必須です。朝と日中の気温差が大きいので、服の調節はこまめにした方が風邪を引かなくて済みます。
カメラに関しては、バッテリが寒さでダウンしないように予備の電池を用意してポケットに入れて保温するか、寒さに強いリチウム電池やカメラ専用のバッテリーパックを使って、低温時でも通常通りにシャッターが切れる環境にしておく必要があります。
車で撮影にいかれる際には道路に積もった雪が昼間解けて、夜の冷え込みで凍ったりするので、運転には慎重かつ、注意が必要です。急の付く操作(急制動・急発進・急ハンドル)は間違ってもしてはいけません。
圧雪、アイスバーンや路面凍結している時ほど慎重に運転しなければなりません。また、無理な追っかけ撮影も事故の元になりますので、避けた方がいいでしょう。
5月連休明け
いい時期だと思います。日が長い。朝が早くて、日没が遅い…。天気が良い分には、朝から晩まで思う存分に撮影が楽しめます。
全道的に比較的お天気がいい時期ですが、やや周期的です。撮影地を選定するに当たっては、事前に天気予報である程度までは見極めておいた方がいいと思います。ただ、春先の陽気なので、車を運転していても気持ちが良く、日中もおだやかです。朝早い時間から日没時間まで撮影が出来ます。ただし、朝晩は冷え込みのきつい日もあるので、冬ほどではありませんが、防寒対策はしておいたほうが良いと思います。
6月上旬
今まで撮影旅行をしていて一番いい時期だと思います。日が長い。朝が早くて、日没が遅い…。新緑が美しい時期です。天気が良い分には、朝から晩まで思う存分に撮影が楽しめます。
ただ、この時期気をつけなければならないのは、太平洋側の南西部や道央は比較的天気がいいものの、道東方面や道北方面は徐々にですが、曇の日が多くなってくる時期です。撮影地を選定するに当たっては、事前に天気の傾向は見極めておいた方がいいと思います。ただ、お天気がよければ、車を運転していても気持ちが良く、また風が爽やかでとても心地良い時期です。朝早い時間から日没時間まで撮影が出来ます。
6月下旬
この時期も中々いい時期だと思います。日が長い。朝が早くて、日没が遅い…。緑が美しくなる時期です。一年で一番日の長い時期だけあって、天気が良い分には、朝から晩まで思う存分に撮影が楽しめます。
ただ、この時期はヨサコイソーランの時期に天気が崩れると、ある程度までは天気が期待できますが、ヨサコイの時期に晴れの日が続くと、下旬は天気が期待できない傾向にあります。特に太平洋側の南西部では、一日晴れの予報が出ていても、実際には朝方が曇り空でお昼前から夜まで晴れという天気が続きます。
道央は比較的天気がいいものの、道東方面や道北方面は曇や霧の日が多くなり、思ったほど天気が期待できないのです。撮影地を選定するに当たっては、事前に天気の傾向は見極めておいた方がいいと思います。ただ、お天気がよければ、車を運転していても気持ちが良く、また風が爽やかでとても心地良い時期です。
10月中旬以降
この時期になると天候も安定してきて、晴れの日が多くなります。数多くの美しい紅葉の写真をモノにすることができます。日の長さは格段と短くなり、朝も夜明けが遅くなるので、ブルートレインの撮影には厳しい時期ですが、大気も澄んで来て青空のきれいな写真が撮れるようになります。ただ、時期的に寒暖の差が大きく、朝晩の冷え込みがあるので、防寒着の用意はしておいた方がいいでしょう。
撮影に適さない時期:7月中旬〜8月・9月
東京が猛暑でうだっているこの時期が一番天気にならないといってもいいでしょう。関東地方が梅雨明けする頃から雨が降りやすくなり、雲の多い天気が続きます。これが俗に言う「蝦夷梅雨」で2週間から3週間くらいは曇りや雨の降りやすい日が続きます。蝦夷梅雨が明けても、今度はオホーツク海高気圧が覆い始めるので、まず晴天は余り期待できず、特に南西部を中心に雲の多い日が続きます。仮に太平洋高気圧が張り出してきて晴れたところで長続きしないのです。8月のお盆時期に入ると、今度は太平洋高気圧が遠ざかり、オホーツク海高気圧や秋雨前線が出てくるため、更に曇りや雨の日が多くなります。本州が暑さでうだっている頃、既に北海道の夏は終わりが近づいてくるのです。
9月も天気が周期的に変わるので、8月よりは晴れるものの、曇りや雨の日もあるのは覚悟の上で撮影に出られたほうがいいと思います。
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